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第三回;試食会の実施
皆さん!こんにちは!ROC IA SAGAの井手です。きやまファームさんと西九州大学さんとのエミュー肉を使った商品開発の模様(第三回目)をお伝えします。
前回(第二回目)は、コロナ禍の影響もあってオンラインで開催されました。6月某日、コロナの影響も減少傾向にあることから、西九州大学にて試食会が実施されました(感染対策を実施された上で開催)。
エミューちゃん開発部
「エミューちゃん開発部」というタイトルでプレゼンテーションが始まりました。女子学生らしいタイトルですね。今回は、エミュー肉の栄養成分、特に「鉄分」に焦点を当てて話が展開されました。エミュー肉の鉄分含量は5.4mg/100gで、牛(2.8mg/100g;肩ロース脂身なし)、豚(1.3mg/100g;肩ロース脂身なし)、鶏(0.7mg/100g;ムネ皮付き若鶏)に比べ、鉄分が多く含まれています(引用元;日本エコシステム株式会社様)。
スポーツ選手にもおこる「フットストライク溶血」について話をされました。私も初めて聞いたキーワードでした。簡単にいうと、特にマラソン選手などマラソンの着地時に体重の1.3〜1.6倍の負荷が長時間にわたりかかることで赤血球が壊されて、鉄欠乏性貧血が起こりやすいといわれています。
学生さんが手作りされた料理(試作品)
今回は、第二回目にプレゼンしていただいた料理(試作品)の中から数種類を試食させていただきました。一般的に、エミュー肉は鉄分が豊富のため牛肉、豚肉、鶏肉と違い、鉄分の味がしたり、筋(スジ)があったりします。一般的にジビエと認識されていますが、きやまファーム様では孵化から完全飼育されていらっしゃるので臭みや鉄分の味はそれほど気にならないです。商品開発では、この辺りがポイントになりそうですね。
試作された数種類のスープを試食させていただきましたが、どれも美味しいものでした。また市販品のそれと比べたときもジビエだからこそ際立った料理に仕上がっていました。味がぼやけるのではなく、良い意味で「エミューっぽさ」がありました(井手の印象)。
また、市販品のパッケージからもヒントを得つつ、商品化に一歩近づきました。
Tick Tock「おうち居酒屋」
実際にレシピを考え、試作を行い、皆さんの前でプレゼンする過程は、一見簡単なようですが、誰しもができることではありません。学生の皆さんの「やる気」を毎回感じることができます。
さすが若者!ということではありませんが、学生さんらしく「Instagram」や「Tick Tock」を使って「おうち居酒屋」も実施されていらっしゃいます。「プロセスエコノミーの時代」といわれるように開発段階から広報しつつファン層を獲得することが重要ですが、それにとらわれず学生さんが流行にあった方法で広報を行い、「まずは本人たちが楽しむ」ことで自然とファンが生まれていくような気がします。
次回、第4回目の開発会議もお楽しみに!!!
文責;井手一郎